2007年6月28日木曜日

がんばるということ

わたしゃ、がんばるということばがきらいです。
がんばらないという意味ではありません。
がんばるということばの使いかたが気に入らないのです。
よく,みんな,がんばれ,がんばれといいますが,何をがんばるの?
がんばるってどういうこと?
国語の辞書で調べたら,
がんばる 頑張る:自分の意地をとおすこと。我慢する。とでた。
え〜、それなら、我慢しろ〜、とか 自分の意地をとおせー!とかいったらいいじゃないか!
なぜ応援するときに、がんばれと言うのか。
応援の時に具体的な指示を口に出せないからなのか?
がんばれーという代わりに,手と足合わせろ〜!と言ってくれた方が,はっとして前に出れるかもしれない。
試合に臨む前に,小さい子に「がんばれよ」と言うより,「声出していけよ,足からいけよ」と言ってくれた方が,試合の後に,がんばれたかという抽象的自己評価より,「声は出せたけれど,前には出れなかったなあ」という具体的自己評価が出来るようになる。
がんばれは、とっても便利で楽なことばだけれど,とっても複雑で,難しいことばである。時には,人の心を押し潰す重いことばを,軽く使ってほしくないと思うのである。

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