今日、子どもの部活が終わるのを待っている間、草むしりをしていた。
除草作業ではなく草むしりである。
よく、奉仕作業として除草作業を行うが、草むしりとはちがう。
草むしりは、のんびりとできるが、作業は成果を求められる。
草むしりは、草との対話である。必死に根を張って生きようとしている植物を、生活の場から無理矢理引き剥がすのだから残酷なことである。
除草作業では、薬剤をまいて根を枯らさない限りは、再び芽が出てくる。
草むしりではできるだけ多くの根まで土から引き剥がす。
だから、草との力比べ、知恵比べになってくる。
人間の力が入りすぎると、茎の途中から切れてしまう。
少しでも多くの根を引き剥がしたいと思うなら、力を入れず、草と息を合わせないと抜けない。なんせ命を断ち切るのだからそこにすごい駆け引きがあるのだ。
草むしりをしていると、強がっている草に限って根が短く浅かったりする。
小さくて、可愛らしくてひよわそうな草に限って、たくさん根が張っていてなかなか抜けないものである。生き物の知恵とはすごいものだと感じる時である。
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